ここまできた個人間融資、ソーシャルトレーディングついに日本上陸!

インターネットの高速化と、急速な普及によって、日本の社会は、急激な構造的、質的変化を遂げています。頻繁に取り上げられる、在宅勤務や、在宅ワーカー、クラウドソーシングなどの新しいジョブマッチングの形態などは、今までの「会社勤務」という概念を覆し、雇用や求人と言った情報提供のあり方から、実際の勤務の実態までを変える結果となりました。
背景として、やはり急速に進む少子高齢化や、働き盛り世代の介護への負担、若者のコミュニケーションの変化と、並行して浸透していくモバイルギアや、パソコンへの習熟度も、こうした変化を推し進める原動力出るのは間違いのないところです。facebookなどで見ると、若者ほど、クラウドソーシングなどの「顔の見えないコミュニケーション」を利用することに対する抵抗感が少ない、という傾向もはっきりと見て取れます。
こうした流れから、2008年には、ついに、日本にも個人間融資を行う「ソーシャルトレーディングサイト」が生まれました。「借りたい人」と「貸したい人」を、ネットの世界で結びつけてマッチングを行う、と言う新しい試みは、これまでには考えにくかった手法です。
お隣の国、韓国は銀行以外にも、個人間融資が盛んな歴史を持ちます。国民性に加えて、銀行の破綻の多さから、金融機関への信頼度が日本よりも低かったと言うことが原因だと言われています。それだけに、個人間融資のトラブルも多かったようです。他方、日本では法律規制の厳しさや、大手金融への信頼感の高さが、個人間融資はあくまでも一部の投資家が行う特殊な行為で、手軽なものではなく、金額も大きくリスクが高い、経験や専門的知識が必要などの理由から、一般には深く浸透してきませんでした。それが次第に変化を見せてきたのがバブル景気あたりからで、いまや、FX、外貨預金などの金融消費でも100円から行うことが出来るようになっています。
日本で一番最初にソーシャルトレーディングサイトをスタートさせた「maneo」では、一口1万円からの投資を可能とし、更に投資家からは手数料を取らず、万一、借り手からの返済が滞った場合は、サービサーを利用するなどの手法をもちいることで、より、利便性の高い投資を生み出すことに成功しました。少額の投資家を広く一般から募ることで、リスクの分散効果も生まれ、借り手側からは、全国規模での投資家を募集することができるといった、効果を生み出しています。こうした個人間融資の形は、今後も発展していくものと思われ、動向が注目されています。

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