小規模ビジネスに大きなメリット「制度融資」を知っていますか？

制度融資とは、新規開業する方や、個人事業主、中小零細企業に対して、都道府県や、政令指定都市などの自治体が行う、資金援助策の一つで、金融機関の斡旋や、金利の一部負担、信用保証などが行われるものです。自治体によって取り組みの内容は一律ではありませんが、特に新規開業を目指す、まだ信用力の無いために借り入れが難しくなる人などには、非常にメリットが大きい制度だといえます。
申込が行われると、自治体が金融機関に斡旋してくれます。金融機関から直接申込ができるようなっているところもあります。融資そのものは、金融機関からの貸付になります。保証人が不要である変わりに信用保証協会の保証月となる場合がほとんどです。このため事業主は保証協会に対して保証料の支払義務が生じます。その代わり、返済が滞った場合は、保証協会から金融機関に対して代位返済が行われます。
制度融資を利用するメリットは、何よりも審査が通りやすくなることでしょう。自治体が斡旋してくれることと、信用保証協会の利用により、信用力が上がることで、通常のベンチャービジネスローンなどよりも有志が受けやすくなる傾向があります。また、保証人を確保する必要がなくなるのも、大きなメリットです。保証人がいないことで、資金の調達や運用に保証人の意見を聞く必要が無い、という心理面でのメリットをあげる人もいます。金利の一部負担は、おこなっている自治体と、そうでないところがあるようですが、担当者に尋ねてみるべきでしょう。もし、利用できるのであれば、それだけ返済の負担が小さくなるという点で非常に有利です。一度、利用すると次の融資も受けやすくなる傾向もあるといわれています。
デメリットとして、斡旋のための事務手続きの手間と時間があげられます。あまり急ぎの資金繰りには不向きといえるでしょう。