小切手融資のメリット、デメリット、ココだけのはなし

小切手融資を説明するならば、小切手というものの特性である、支払いが将来であるというところを活用していく融資といえるのではないでしょうか。つまり、融資の担保として小切手が利用されるということです。
振出日、つまり小切手を切った日にちを将来の日付にすることを「先日付け小切手」というのですが、そうしておくことによって、支払の期限まで現金を用意する必要がなくなります。つまり、その間の運転資金として先日付け小切手ぶんの金額をまわすことができるということです。
ただし気をつけなくてはいけないのは、先日付け小切手のように振出日が将来の日付であったとしても、それを持っている人間が金融機関に持ち込むと、金融機関は支払いに応じてしまうということです。つまり、「先日付け小切手にしたからしばらく運転資金に余裕がある」と思っていたのに、金融機関が小切手の支払いに応じてしまったことで、突然小切手の引き落としをしなくてはならない事態に陥ってしまう、ということです。それを防ぐためにも、先日付け小切手を使って小切手融資を行なう場合には、こちらの事情をしっかりと説明して、理解してもらっておく必要があるといえるでしょう。
また、小切手融資には、融資を受ける金融機関に売却するのではなく、小切手を担保とすることで融資を受けるというケースもあります。その場合は、期日までに完済できれば小切手は返却されることになります。ただし、返済が滞ってしまうと返却されませんので注意したいものです。