知っておきたい震災融資の現況
2011年3月11日による震災は、多くの被害者を生みました。その震災被害者を対象とした融資は、いわゆる震災融資と呼ばれています。そのなかでも、中小企業者向けに、金融機関が行なっている融資制度は少なくありません。設備に被害を受けてしまった企業などの助けになるはずです。
「東京三菱UFJ銀行」は、「災害復旧支援資金」を行なっています。対象者は東日本大震災で被害を受けた法人となっており、融資限度額は3000万円となっています。金利は年率1.475%0となっており、融資期間は5年以内となっています。ただし、申し込みの際に被災(罹災)証明の提出が必要ですので、融資を受ける際には用意しておきましょう。
「三井住友銀行」にも同様の融資があり、こちらは「特別ファンド(法人向け)」と銘打たれています。こちらも対象は東日本大震災で被害を受けた法人で、融資限度額は2000万円となっております。金利は年率で2.15%となっていますが、同行の通常金利から0.2%の優遇とされています。担保は不要で、融資期間は5年以内となっています。
「みずほコーポレート銀行」では「災害復興支援等に関する融資」となっており、対象は東日本大震災で被害を受けた法人です。融資限度額は3000万円、融資期間は5年以内という条件になっています。金利に関しては、所定の適用金利より優遇ということになっています。
ここに挙げた以外の金融機関でも震災融資を行なっており、それぞれに条件や対象となる法人の違いもあるので、融資を検討する際は、それぞれの金融機関によく確認して融資を受けていきたいものです。