個人向け融資の種類と特徴を教えて!銀行の個人向けローン、あれこれ
個人向け融資といわれると、思い浮かぶのはどんなものでしょう?住宅ローン、マイカーローン、教育ローンなど、広告や銀行なのポスター、ネットバンクのウェブバナーなどで、目にするものは、こんなところですよね。漠然と「個人向け融資ってどんなもの?」と尋ねられると、案外、ピンと出てこなかったりするんじゃないでしょうか?
「融資」といわれると、なにかお堅い雰囲気を感じますが、要するにローンです。更に、大きく分けると、ローンには「目的別ローン」と「自由目的ローン」の二つの大きな枠組みがあります。目的別ローンの、よく知られているものが、住宅ローン、リフォームローンなどの「住宅関連」、マイカーローンなどの「車関連」、進学ローン、教育ローン、などの「教育資金関連」があります。最近は多重債務対策としての「おまとめローン」などといった、「借り換え」を目的としたものも登場して話題を呼んでいます。
目的以外の利用は出来ない代わりに、金利が低めである、返済期間が長く、教育ローンなどでは返済開始までの猶予期間があったり、特約事項がついていたりします。借り入れ金額が大きめなものが多いのも特徴です。その代わり、審査が厳しく、申込から融資決定までの時間も長くかかります。住宅や車関連は担保設定が必要であるなどの、事務手続き上の負担が大きいというデメリットもあります。
他方、自由目的ローンは、文字通り、目的を定めずに借り入れを行うもので、カードローンがその代表格です。生活費の不足や、消費者金融からの借り換え、住宅購入のためのつなぎ融資、投資資金としての借り入れなどの利用があります。少額の一時的な利用を目的として借り入れることが一般的なようです。ネットバンキングでは、無担保、無保証人での即日融資、短期間なら利息0円、といったサービスの商品もあります。
パソコンや携帯からオンライン融資申し込みをして、指定口座へ送金してもらう、カードでATMからの現金受け取りなど、融資までのスピードが目的別ローンと比較して圧倒的に速いというのが特徴の一つです。金額も数千円~50万円程度までの借り入れが可能で、利便性は高いという利点がある一方で、金利は目的別ローンよりは高め、返済の期限も短いという特徴があります。
これら個人向け融資を利用する際は、融資の目的に合わせて、使い分けを行うことが賢い利用方法です。特に、目的自由ローンは、銀行ごとに差別化を図る目的で、非常に多種多様なサービスを行っています。完済までの期間や、借り入れの金額、実際の使途目的などで、金利や返済方法を選択することで、利息を抑えることが出来ます。どれも似たようなものだと決め付けずに、銀行側の融資窓口などで、丁寧な相談を行ってから申込を行うと良いでしょう。