少額サービスの融資形態「キャッシング」は消費者金融の専売特許

融資は、事業、起業などの、大きな額が動く融資形態と、個人へ向けた少額の融資形態の二つに大別出来ます。「キャッシング」とは、その「個人へ向けた少額の融資」であり、その他の言い方とすれば、貸し付け、借金、ローンなどが挙げられるでしょう。
自動車の購入、住宅などの数百万に及ぶ高額商品などの購入や、子息の進学、また、事故や急病などの突発的な資金の手当てなどに、キャッシングは利用されます。また、家電やブランド品などを、クレジット購入する際も、一種の融資、キャッシングを利用していることになります。
キャッシングの限度額としては、大よそ800万(オリックスなど)程度となります。数千万単位となると、事業融資などの「銀行」がお金を貸すレベルとなってしまいます。銀行でもキャッシングは行っていますが、基本的に、キャッシングは「消費者金融」が行うサービスとなっています。
では、銀行と消費者金融のキャッシングに、どのような違いがあるかと言うと、「即日融資」のような「スピーディな貸し付け」は、消費者金融の専売特許のような形となっています。一方、銀行は審査がややこしい分、金利が低くなっているので、急いでいない方は、銀行で借りた方が得だったりします。
ただ、やはり、キャッシングは「突発的にお金が必要になった」と言うケースで利用することが多いので(お金を借りる予定があると言うのは稀でしょう)、銀行よりも消費者金融が専門となっているのが現状です。銀行の役割は、事業融資などに大きく偏っていると見て良いでしょう。
しかし、「事業融資」も、最近では「ノンバンク系」と言った、消費者金融に該当しながら「事業融資」を行う会社も存在します。この場合、当然銀行よりも金利が高くなりますが、消費者金融の特徴である「スピーディな貸し付け」が適用されるため、「今すぐお金がないと会社が」と言うパターンにも対応出来るようになっています。
このように、「キャッシング=消費者金融」、「銀行=事業融資」と言う形態は、少しずつ変化しつつあるようです。とは言え、事業、企業融資専門の会社などは(無論、銀行に該当します)、融資形態が豊富であり、様々なニーズに応えられるようになっているので、一概にはそうと言えないのかもしれません。

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