こんな融資返済はやってはいけない!行き詰った時のNGな返済方法
経済の回復が思わしくなく、平成不況と呼ばれる状況からなかなか脱却できない今日、多重債務の問題は、既に社会問題として深刻なレベルといえそうです。こんな状況下で、急な減収やリストラなどで、予定していた住宅融資の返済が滞ってしまい、ついつい、消費者金融やクレジットカードのキャッシングに手をつける方が増えています。
融資の返済で、絶対にやってはいけないこと、は「借金を返すための借金」です。
返済中の融資には、既に利息が上乗せされています。それを分割払いで返済しているのですから、融資の返済目的で借金をしてしまったら、そちらの新たな借り入れにも利息が上乗せされることになります。つまり、利息が利息を生んでしまう複利の状態になるのです。よく雪だるま式に利息が膨れ上がる、といいますが、正に、その状況です。借金は、個別に返済していくことが一番コストが安上がりに納まるということです。
けれども、いくつも個別の返済を抱えていると、管理が面倒ですし、それぞれに手数料などがかかるのではもったいないですよね。いっそのこと、借り替えたり、一本化してしまうほうが、分かりやすくてよいのでは?と考える方も多いようです。巷でも一本化流行りのようです。
借り換えや融資一本化の場合、気をつけなくてはならないのは、金利です。一本化のために借り入れる先の融資は、今、払っているところより、金利の低いところから借りなくては意味がありません。借り換えや一本化で利点があるのは、あくまでも、金利に相当な差があって、その差益が見込める場合なのです。それ以外は、事務的な負担が減るだけで、大きな利益はありません。もちろん、金利が高いところからまとめて借り入れて、金利の低いところへ返す、なんて方法は、全く逆で絶対やってはいけないことです。
それでも、緊急事態が発生して、どうしても追加で小口の融資が必要になることもあるでしょう。こうした場合、「1回の返済金額が少ないほうがラク」と思って、リボルビング払いにすることは避けてください。
キャッシングの返済方法で、リボルビング払いは、一番利息がかさむ方法です。リボ払いの金額に少し上乗せで済むのであれば、分割払いのほうが、元金が減る速度が速く、支払う総額は少なくて済みます。
融資返済は、「短い期間」「低い金利」がもっとも余分の利息を払わないで済む方法です。あなたのお財布の中とも相談して、無駄な利息を払わないで済む選択を心がけてください。