融資を受けたら返済は当たり前　返済地獄から這い上がろう

銀行でも消費者金融でも借りたお金は期限内に必ず返済しなければなりません。人に借りたものは返しましょう、小さい頃にそう教えられたはずです。でもそんな当たり前のことができない大人が大勢います。お金を借りるときはきっと返せるだろうという自信がありますが、だんだん返済に追われるようになり延滞や滞納せざるをえなくなります。
銀行や消費者金融の融資審査は不景気のあおりを受け、以前より厳しくなっているのが現状です。融資希望者の年収や勤務先、勤続年数、借入歴などを入念にチェックして審査を行います。法の改正以降、融資可能額は年収の1/3と定められました。これは無理な借金をして債務不履行となるのを防ぐためで、年々増加する多重債務者にストップをかけるための国の対策です。つまり自分が返済可能な金額しか借りることはできません。銀行やキャッシング会社はボランティアではないのですから返済を見込める相手に月々返済できる金額しか貸しません。それでも多くの債務者が返済できずにずるずると借金地獄に落ちていくのです。
よくあるのは最初に借りた借金が返済できず別の会社からさらに借金をし、またさらに借金を重ねその金額が膨らんでいくというパターンです。もちろん何社に融資を受けようと総額にして年収の1/3までしか借りることができないわけですからすぐに融資してくれる会社はなくなります。こわいのはそのあとで高金利とわかっていながらヤミ金などに手を出してしまうことです。ヤミ金会社は悪質な取り立てを行い、借主を破滅させます。
インターネットで検索すると返済可能シュミレーションなるものが多くありますので、自分の年収や融資額、金利などを入力して、本当に自分が毎月返済していける額なのかをよくよく考えた上で融資の申し込みをするべきでしょう。
個人事業主の融資返済の滞納もよく聞かれる話です。この不景気で個人事業主の多くが資金繰りに頭を悩ませています。期限内に請求書の支払をしなければ会社としての信用をも失いかねません。このような場合、銀行などに月々の返済額の減額は可能かどうか相談してみましょう。
借りたお金を返済できない場合、最悪自己破産という選択肢もありますが、今後一切ローンが組めなくなったり、クレジットカードを作ることができなくなります。自己破産を考える前にまず弁護士に相談することをおすすめします。